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青少年の野球障害における提言を知っていますか?

  • physical-infinity
  • 2017年6月20日
  • 読了時間: 2分

今回は、日本臨床スポーツ医学会学術委員会のうち、整形外科専門部会の委員でまとめられた青少年の野球障害に対する提言を紹介したちと思います。

この件に関しては、様々な議論がなされており現在でも尚、肯定や否定的な考えが入り混じっています。

しかし、指導者にとって知るということは同時に選手を守るということにつながります。是非、確認して見て下さい。

 

《青少年の野球障害に対する提言》

スポーツを楽しむことは青少年の健全な心身の育成に必要である。野球は我が国における最もポピュラーなスポーツの一つであるが、骨や関節が成長しつつある年代における不適切な練習が重大な障害を引き起こすこともあるので、そのために以下の提言を行う。

1)野球肘の発生は、11、12歳がピークである。したがって、野球指導者は特にこの年頃の選手の肘の痛みと動きの制限には注意を払うこと。野球肩の発生は15、16歳がピークであり、肩の痛みと投球フォームに注意を払うこと。

2)野球肘、野球肩の発生頻度は投手と捕手に圧倒的に高い。したがって、各チームには、投手と捕手を2名以上育成しておくのが望ましい。

3)練習日数と時間については、小学生では週3回以内、1日2時間を超えないこと。中学生・高校生においては、週1日以上の休養日を取ること。個々の選手の成長、体力と技術に応じた練習量と内容が望ましい。

4)全力投球数は、小学生で1日50球以内、試合を含めて週200球を超えないこと。中学生では1日70球以内、週350球を超えないこと。高校生では1日100球以内、週500球を超えないこと。なお、1日2試合の登板は禁止すべきである。

5)練習前後には十分なウォーミングアップとクールダウンを行うこと。

6)シーズンオフを設け、野球以外のスポーツを楽しむ機会を与えるのが望ましい。

7)野球における肘・肩の障害は、将来重度の後遺症を引き起こす可能性があるので、その防止のためには、指導者との密な連携のもとでの専門医による定期的検診が望ましい。

(日本臨床スポーツ医学会より)

上記の全てを守らなければならないとは私も思いません。しかし、これも全て、スポーツ障害を防ぐためだということを忘れてはいけません。是非、一度再考する機会にしていただければと思います。

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