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澤村投手の長胸神経麻痺を知っていますか?

  • physical-infinity
  • 2017年9月11日
  • 読了時間: 2分

・澤村拓一投手(29)について9日、球団トレーナーの施術ミスだった可能性が高まり、同日午前、石井球団社長と鹿取GM、当該のトレーナーがG球場で沢村に謝罪した。

 関係者によると、沢村は2月の沖縄キャンプ中に右肩に異変を感じ、同27日に球団トレーナーのはり治療を受けた。長期間症状が改善しないため球団が調査した結果、この日までに複数の医師から「長胸(ちょうきょう)神経麻痺(まひ)」と診断され、「外的要因によるもので、はり治療によって長胸神経麻痺となり、前鋸(ぜんきょ)筋機能障害を引き起こした可能性が考えられる」との所見を得たという。 (スポーツ報知より)

 

衝撃的な内容ですね・・・

今回は長胸神経麻痺について簡単に解説したいと思います。

・長胸神経とは?

長胸神経は、外側胸壁の前鋸筋上の、皮膚に近いところを長く下行するので物理的な障害を受けやすい。臨床的には、前鋸筋の障害により肩甲骨の内側が胸壁から浮き上がる翼状化がみられる。

・治療のポイントは?

頚部や腋窩部への外傷や前胸部から腋窩の手術による損傷に対しては、他の神経損傷と同様に保存療法から行うことが多い。

スポーツを伴うものや重いものを長時間担ぐことによって起こるリュックサック麻痺は長胸神経の牽引によって起こるとされており、いずれも自然回復することが多い。

・保存療法は?

①薬物療法:ビタミンB12の投与など。

②運動療法:菱形筋と小胸筋のストレッチや僧帽筋や腱板及び前斜角筋などの筋力強化を行う。

・手術療法は?

肩甲骨の胸郭への固定性を得るために、大胸筋を用いた移行術や筋膜や人口材料による肩甲骨の胸郭への固定法を行うことがある。

引用文献:肩の診かた治しかた

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