メディカルチェックを実施してみました。
- physical-infinity
- 2017年8月26日
- 読了時間: 4分

今週、今年初めて沖縄県内の高校野球部のメディカルチェックを実施させていただきました。
毎年、チェックはさせて頂いているチームではありますが、年々意識は高くなっているなと感じました。
チェックが終わって後も、”ここが痛いけどどうしたらいいですか?””トレーニング方法のスピードは?”といったように自主的に質問に来る選手も多々みられました。
選手個人個人の障害予防だけでなく、ウィークポイントも発見できて良かったというふうに感じました。
これを機会に、再度メディカルチェックって何なのか見つめ直していきましょう。
1 はじめに
少年野球選手から高校・大学野球選手、プロ野球選手にいたるまで、すべての選手にとって、体の故障は 大きな問題です。
ケガや故障をしてしまうと、本来の自分の実力を発揮することが出来なくなってしまいます。また、大きな故障 の場合だと、「長い間練習ができない」「試合に出られない」ということもあります。
・「投げるとき肩の奥がズキズキと痛いので、思い切り腕を振って投げられない・・・」 ・「ももの裏を肉ばなれして、歩くのもままならない・・・」 ・「肘の内側が痛くて、投げるたびに泣きたくなる」 ・「もう何年も全力でボールを投げたことがない。野球が楽しくない。」 ・「腰が痛くて、まともにスイングができない」
このような体の状態で野球をしている選手がどんなに多いことか、、、
当院にも、肩や肘を痛め、苦しい日々を過ごしている選手が、連日のように来院し、治療やリハビリをうけて います。故障をしてしまうと復帰までに時間がかかることも少なくありません。そしてなにより、好きな野球が楽しく なくなってしまいます。
「やっぱり、一番良いのはケガをしないこと!」「練習や試合後のケアが大事だよ!」と言われてもどのように対 処していいかわからない方も多いと思います。
これから解説する「11 項目のチェックポイント」は、当院で行っている「メディカルチェック」のなかでも、特に重要 な項目として位置付けています。また、下半身の柔軟性を見る検査方法も載せました。
肩まわりと下半身を合わせて全身の状態を日頃からチェックすることで、現在の体の状態や変化を実感する ことが出来るようになります。
ぜひ、チームメイト同士、親子同士でも活用していただき、ケガ・故障の少ない野球ライフを送ってください。

2 メディカルチェックとは?
メディカルチェックは、現在の体の状態をチェックすると同時に、今後どのような障害が起こりそうか予測を立てる 事も出来る、というわけですね。
具体的には上半身・下半身の柔軟性(関節の可動域)、筋力、筋力のバランス、関節の安定性、痛み があるかどうか、などを見ていきます。場合によっては、レントゲン検査やエコー検査、MRI 検査なども行います。
プロ野球選手も、それぞれの病院で定期的にメディカルチェックを受け、体のメンテナンスに役立てています。

3 なぜ、メディカルチェックが必要なのか?
Physical Infinity@宜野湾整形外科医院では、これまで、いくつかの野球チーム(少年野球チームや高校 野球部)に対して、メディカルチェックを行ってきました。結果を見てみると、年齢や野球のレベル、それぞれのチ ームに応じて体の特徴や傾向にずいぶん差があることがわかりました。
全国各地の病院でも、メディカルチェックについての研究がたくさん行われてきています。その研究データから、 ケガをしやすい選手の特徴や、レベルの高い選手の特徴なども分析されています。
メディカルチェックをすることで、「自分はどこが足りていて、どこが足りないのか?」といったように、自分の体の現 状を把握することができます。
「自分の体で足りない部分・弱い部分を知り、そこを改善・強化することで障害を予防する」
それこそが、メディカルチェックをする意味なのです。
いかがでしたか?
是非、一度メディカルチェックをしてみてはいかがでしょうか?
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