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肩関節を脱臼しときの処置①
- 肩関節脱臼
- 2017年4月7日
- 読了時間: 2分
スポーツをしていると、肩を脱臼することがあります。とくにラグビーや柔道、レスリングなどの激しいコンタクトスポーツでは脱臼のリスクは高まります。野球の場合も、ヘッドスライディングをしたときや大きく逸れたボールをキャッチして腕がもっていかれたとき、バットスイングのフォロースルーで片腕が引っ張られてしまったときなどに脱臼が起こる場合があります。今回は、肩関節脱臼とは何なのか一緒に勉強していきましょう。

肩関節脱臼とは
肩関節の脱臼は外傷性脱臼のなかでも頻度が高く、人体における全関節脱臼の50~80%を占めています。好発年齢は男性が21~30歳、女性が61~80歳。
肩関節は、大きな可動性を有しています。
大きな可動性があるからこそ、投球動作のように大きく腕を振り回すことができるのですが、その反面、非常に不安定な関節とも言えます。
不安定なところに大きな外力が加わってしまうことで脱臼が起きてしまうわけですね。
脱臼に伴い、肩・腕・手の神経が損なわれたり、上腕骨の骨折を伴うこともあります。
上腕骨頭のずれる方向によって前方脱臼、後方脱臼、下方脱臼に分けられますが、前方脱臼が全体の95%以上を占めます。
初回の脱臼を若い時に起こしてしまうと再発率は高くなり、脱臼を頻繁に繰り返す「反復性肩関節脱臼」になってしまうこともあります。
一度、関節が緩んでしまうと再度脱臼を繰り返してしまいます。そのため、脱臼を起こした後の正しい処置が重要となります。
次回:肩関節脱臼の応急処置② を詳しく記載します。
【参考書籍】
・スポーツ外傷・障害の理学診断 理学療法ガイド
・整形外科疾患ビジュアルブック
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