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肉離れって何?

  • physical-infinity
  • 2017年5月9日
  • 読了時間: 2分

肉離れはよく耳にしますね。イメージはできますが、実際どのような病態か把握していますか?大谷選手が肉離れになり登録抹消となったことでも有名です。一緒に再度、確認してみましょう。

肉離れの治療にあたっては、まず肉離れの重症度を正確に把握することと、再発を防止しながらリハビリテーションを段階に行うことが大切と言われています。

Ⅰ型:出血所見のみが認められる出血型

Ⅱ型:筋腱移行部(特に腱膜)損傷型

Ⅲ型:筋腱付着部損傷型(裂離を含む)

頻度的には、Ⅰ、Ⅱ型が同程度でⅢ型は稀だと言われています。予後ですが、Ⅰ型の場合は1〜2週間、Ⅱ型では平均6週間復帰に時間がかかると言われています。Ⅲ型の場合、手術の検討もしなければなりません。

《肉離れの応急処置》

肉離れをした時の応急処置として、他の外傷と同様にRICE(rest、icing、compression、elevation )にての対応となります。安静、冷却、圧迫、挙上を行うことによって損傷部の出血や次に起こる腫脹の量を減らすために有効と言われています。

《肉離れのリハビリ》

リハビリは大きく分けて4つの獲得すべき能力があります。

①筋の柔軟性:筋の部位や損傷の位置など、肉離れのタイプによって時期を変える方が良いと言われています。痛みを指標にし、ストレッチの開始時期は決めます。

②筋力:肉離れのリハビリでは、基本的に低負荷から高負荷。可動域は狭くから広く。動きの速さはゆっくりから早くと段階付けて、計画的に実施していきます。もちろん、損傷した筋やスポーツ種目、個々の特性も十分に考慮することが重要です。

③協調性:周囲筋との連動性、拮抗筋とのバランスの獲得が重要とされています。

④ランニング動作の獲得:二関節筋の動きには特に注意が必要で、ハムストリングス、大腿直筋、腓腹筋が代表的なものです。その中でも、ハムストは、ダッシュ時や全力疾走時の発生頻度が多いとされているため、動きの修正が再発予防の上で重要とされています。

簡単ではありますが、ある程度のイメージは持てましたか?部位や度合いでもリハビリは大きく異なってきます。痛みが引かない、違和感が残る場合は、しっかりと応急処置をした後に近隣の病院へいきましょう。

引用文献:Orthopaedics vol.23 No12肉離れ より

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