睡眠不足はパフォーマンスを下げる
- physical-infinity
- 2017年4月13日
- 読了時間: 3分
普段、どのくらい睡眠をとっていますか?

個人差はありますが1日あたり7時間程度の睡眠が健康のためにはいいだろうと言われています。
ラットを強制的に眠らせずにいるとどうなるか観察する、というラットにとっては地獄のような実験をした外国人がいました。
その結果ラットはどうなったかというと、
徐々に体温が低下し、体温調節の機能が障害を受けました。
そして、体重が減少し免疫力も低下しはじめ、結局、感染症をおこし、2~3週間後には死亡してしまいました。
人間もラットと同じように眠らずに起き続けるとどうなるでしょうか?
実験によると、3日間眠らずにいると集中力の低下や幻覚などの心理的な問題が生じると報告されています。
おそらく、ラットのようにその後も眠らないままだと、人間もきっと弱って死んでしまうでしょうね。
これは極端な例ですが、やはり睡眠不足は身体にとって大きなダメージになることは確実だと言えそうです。
発達期の幼児・児童(2~13歳程度)にとって、この時期の睡眠は脳や体の発達にも重要な役割を果たしています。
夜型化がますます進んでいる現代社会では、大人だけではなく、その子供たちにも睡眠時間の短縮の影響は及んでいます。
睡眠不足が子供たちの脳や身体の発達に与える影響は大きく、以下のようなものがあります。
・話を集中して聞けない
・理解力がない
・持続力がない
・姿勢が悪い
・手足をふって行進できない
・突然攻撃をしかける
・学業成績が悪い
・イライラ
・キレやすい
・・・など
さらに、健康面では
・肥満
・倦怠感
・不登校
・引きこもり
・多動傾向
そして、運動能力が十分に発揮されるためにも、十分な睡眠時間が必要だということがわかっています。
慢性的な睡眠不足では、
・筋力低下
・反応時間の遅れ
・注意力の低下
・動きの正確性の低下
などが起こります。
スポーツ選手にとっては、もう致命的ですね。
これでは、パフォーマンスは落ちていくのみです。
子供の就寝時刻に影響を与える要因として、「夜9時以降親子でテレビ娯楽番組を見ている」ことが挙げられています。
ついつい、面白いテレビを見ているときは大人も時間を忘れて熱中してしまいますよね。
また、寝る直前にパソコンやスマホなどの電子機器の光(LED照明)を見てしまう事も睡眠の質をさげる要因です。
体内時計のリズムは太陽の光や暗闇によって調整されています。
ですから、睡眠前に明るい光を見てしまうと、その体内時計のリズムが狂ってしまうわけです。
スポーツで力が出せない、集中力が続かない、プレーに精彩を欠く、といった問題が起こってきたら、
睡眠不足や睡眠の質が低下していないかどうか、見直してみると良いかもしれませんね。
☆ダルビッシュ投手もしっかり睡眠とってます(2年前の記事ですが)☆
《参考文献》
「スポーツ選手と節制 Training Journal September 2015」
「寝る子は育つ 3)脳の発達と睡眠」
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