積極的な休養で怪我予防
- physical-infinity
- 2017年7月5日
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野球選手が肩や肘を痛めてしまう大きな原因には、「投げすぎ」と「投球フォームの乱れ」によるものが挙げられます。
ケガの原因が「投げすぎ」と「投球フォームの乱れ」にあるのなら、ケガを防止する方法は、「投げすぎないこと」と「良い投球フォームで投げること」ですね。
肩や肘のケガだけではなく、すべての傷害を予防するためには、「休養をちゃんととること」がとても重要です。
若い選手だと、毎日激しい運動していても疲れはそんなに感じないかもしれません。
動いている本人が気合で頑張っていたとしても、体に疲労が少しずつでも蓄積していくことで、筋肉が硬くなって肉離れを起こしたり、骨に過剰なストレスがかかり疲労骨折を起こしたり、靭帯断裂が起こりやすくなってしまいます。
とくに小学生や中学生などのように、体が完全に出来上がっていない状態でこのようなケガをしてしまうと、後々取り返しのつかないことにもなりかねません。
一昔前の甲子園強豪校は、一年中ほぼ毎日練習漬け、休みは盆と正月のみ、ということも珍しくなかったですが、最近の強豪校は積極的に休養日を設けているようです。
休養日を設けることで、ケガの予防だけではなく、
・集中力
・自主性
・気分転換
といった効果もあるようです。
日本臨床スポーツ医学会は、望ましい練習時間や投球数、休養日を小学生・中学生・高校生に分けて提言しています。

このような知識を正確に知っている指導者は40%しかいないという報告もあります。
勇気をもって適切な休養を設けることが、強いチーム、けが人が少なく選手層の厚いチームを作り上げることにつながるのですね。
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